豊田市本地町にて、金属サイディングの壁に下塗り材を塗りました
今回は、豊田市本地町にて施工している、外壁塗装工事について紹介します。
前回、このお宅の現調の様子を紹介しました。
このお宅は以前金属サイディングを貼られていますが、色あせ、苔、錆びの発生など、多数の状態の劣化がみられました。
外壁塗装の工事は、基本的には3回の塗装が必要になり、それぞれ下塗り、中塗り、上塗りといいます。
下塗り工程で使用する塗料は、下塗り材と呼ばれ、様々な種類があります。
今回使用するのは、錆び止めという、下地の錆びを抑える塗料を使用します。
この白い塗料が錆び止めです。
今回はこの上に塗る塗料が明るい色になるので白色を塗りますが、上に塗る塗料が濃い色の場合は赤さび色を塗ります。
この錆び止めは、錆びを抑えるための塗料ですが、錆びによる腐食が直るわけではありません。
この塗料の成分が優先的に錆びていってくれる(実際には塗料が錆びているわけではなく、錆びを吸い取っているという表現が正しいです。)という効果があるため、塗布後の錆びの発生を抑える事はできますが、塗布前から錆びている物の腐食は止める事ができません。
ですので、錆び止めを塗る前には必ずケレンが必要になります。
ケレンというのは、硬質のたわしなどを使って、金属材の表面を汚れや錆びを落とすために磨く作業の事を言います。
ケレンをせずにその上から塗料を塗ってしまうと、外壁材に付着している汚れの上に乗ってしまった塗料が、汚れと一緒に剥がれ落ちてしまったり、塗膜の内側の錆びの腐食を抑える事ができず、外壁材が劣化していってしまうなどの状況が発生してしまいます。
ちなみに、普通のモルタルの外壁材に塗装をする場合にも、水洗いという、高圧洗浄機を使用した汚れなどを落とす作業があります。
これは金属部分以外の付帯物の下塗りの様子です。
白い下地に白い色を塗っているため分かりにくいですが、こちらは錆び止めではなく、シーラーという塗料を塗っています。
シーラーという塗料は、下地と塗料を密着させる効果があります。
外壁材がモルタルなどの場合はこのシーラーを下塗り材として塗る事が多いです。
この塗料を塗らずに直接塗料を外壁材に塗ってしまった場合、外壁材に塗料がうまく乗らず、塗膜が剥がれやすくなってしまいます。
今回使用したのは、錆び止めとシーラーでしたが、他にも、クラック(モルタルやコンクリートなどにできるひび割れの事)を埋めるために塗るフィラーという塗料など、下塗り材は多岐に渡ります。また、状態によっては複数の下塗り材を塗る事もあるため、外壁塗装の工事をする際には、必ず塗装工事の専門店に頼むようにしましょう。
これで下塗りは完了となります。
次回は中塗り、上塗りの様子を紹介していきますのでよろしくお願いします。
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