一部例外を除いてですが、一般的にサイディングの劣化は、
チョーキングの発生 → シーリングの劣化 → 外壁のクラック → 凍結爆裂
といった順で進行していきます。
劣化の進行により一度低下した建材の強度は二度と元に戻りませんので、
できれば傷みが進む前にお手入れしていただくのがベストと言えるでしょう。
お家の外壁をチェックしてみて、サイディングの目地に打ってあるシーリングに異変が起きていれば、
それは「お手入れのタイミングを知らせるサイン」かもしれません。
そこで今回はシーリングの工事のポイントついてO様邸の工事写真を使ってお話ししたいと思います。
シーリング工事成功の3ステップは
ステップ① 塗装に使用する塗料の寿命にあったシーリング材を選択する
ステップ② 効果の期待できる正しい工事を打ち合わせにて確認する
ステップ③ 熟練のシーリング職人を指名して施工してもらう
まず①についてですが、最近ではフッ素塗料や無機塗料の普及により塗膜の寿命が15年を超えることが珍しくありません。
そしてシーリング材もそれらの塗料のライフサイクルにあったものが存在します。
せっかく無機塗料(期待耐候20年)を使って塗装したのに、
シーリング工事は一般的な変成シリコンシーリング(期待耐候10年未満)を施工してしまっては、
後々きっと後悔する工事になってしまいます。