耐久性が高くて寒さが苦手な折板カーポートの特徴と弱点
近年の台風被害で多かったのがカーポートの屋根材で、アクリル製やポリカーボネイト製などの種類があります。
いずれも薄い板状で透明なモノや半透明などの種類があり採光性は高いですが、強風や積雪には弱い傾向にあのです。
そんな中、雪や強風にも強いカーポートが折板カーポートです。素材はガルバリウム鋼板の金属屋根になります。
今回はこの折板カーポートについて紹介します。
折板カーポートの他、ポリカーボネイト製のカーポート等がありますが、以下の表のように明確に数値の違いがあります。
ポリカーボネイト製 | 対風圧, 積雪強度 | 38m/秒, 20cm |
折板カーポート | 対風圧, 積雪強度 | 46m/秒, 50cm |
風や雪の影響が強い地域や場所には、もっと強度が高いカーポートが選べるのも折板カーポートの大きな特徴になります。
折板(セッパン)というのは、断面の構造に重点を置いて作られている屋根の工法のひとつで、名前の通り、鋼板などを折り曲げて作られているものです。
主にカーポートや車庫などの鉄骨の建物に使用されている場合が多い建材ですね。
この耐久性の高い折板カーポートの弱点としては「結露」です。
寒い冬場、建物中の窓サッシに付着する水滴のことを結露といいますが、屋根材が金属なのでこの折板カーポートにも寒ければ寒いほど結露が起きてしまいます。
結露した水滴によって、車が汚れてしまったりするのでカーポートの意味が無くなってしまうこともあります。
そこで、この結露を抑制してくれるのが、「ペフ」です。
このペフというのは、結露軽減材のことで結露を軽減してくれる素材です。
ペフは断熱・保温・保冷に優れていて、見ためスポンジみたいなものです。
屋根の裏側に貼りつけることでこの結露を軽減してくれます。
これで結露のことは安心ですね。
結露は垂れるまでいかなくても、屋根の内側に水滴がついてしまって、しみになってしまうこともあるんです。これも無くせます。
とても頼れるペフですが、同時にデメリットもあるんです。
メリットは先程もお伝えした通り、結露を軽減してくれます。ただこのぺフは年月とともに劣化し、剥がれてしまうこともありますので、デメリットはメンテナンスが大変です。
施工場所の環境、例えば湿度、風通しなどにもよるんですが、はやいと5年でペフがはがれてしまうんです。
そして、このペフ。
こうなってしまうと、屋根をそのままでペフを取り外して再度新しいペフをとりつけるということができないんです。
折板屋根ごととりかえることが必要になってきます。
そうなると、取り替え施工費もかかってしまうし、もちろん屋根の金額もかかってしまうんです。
とってもお金がかかってしまうんです。
実際、現状で劣化せず、ずっと使っていけるペフはありません。
ペフをつけると、必ず劣化してしまいます。
しかしペフをつけないと、結露がおき、ポタポタと落ちてくる可能性はあります。
あまり寒くない地域に関しては完全にペフはとりつけないほうがいいかもしれません。
寒い地域に関しては、お客様が必要と思われか、どんな心配があるかを担当者としっかり打ち合わせして決める必要があります。
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