高い耐久性を保有する折板カーポートのメリット・デメリットを解説!
「折板カーポートの取付けを検討しているけど、高いから設置するのに戸惑うな…」
などと思っている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では上記の悩みだけではなく、カーポートを設置するメリットやデメリット、デメリットを解決するための対策等を徹底的に解説しています。
この記事はこんな方におすすめです!
- カーポートの設置で悩んでいる人
- カーポートがどんな製品なのか分からない人
- 自分自身の地域にはカーポートが必要なのか知りたい人
- カーポートについて勉強したい人
折板カーポートとは
折板カーポートとは、ガルバリウム鋼板とスチール折板を使用した屋根材であり、駐輪場や駐車場等に建てられる屋根の1つです。
カーポートといえばアクリル製やポリカーボネイト製の屋根がイメージしやすいと思われます。
上記の素材は、いずれも薄い板状で半透明なものと完全に透明なものがそれぞれあり、どちらも採光性は高くなっているものの、強風や積雪には非常に弱い傾向にあるのです。
2023年から2024年以降にかけて予測できない気象状況が見込まれる可能性が高いのもあり、近年では折板カーポートが活躍する場面も多くなってきている現状にあります。
折板カーポートの特長
折板(セッパン)というのは、断面の構造に重点を置いて作られている屋根の工法のひとつで、鋼板などを折り曲げて作られています。
主にカーポートや車庫などの鉄骨の建物に使用されている場合が多い建材です。
素材はガルバリウム鋼板の金属屋根になり、豪雪地域や多雪地域で非常に活躍します。
折板カーポートを利用するメリット
折板カーポートには大きく3つのメリットがあります。
- 直射日光を常に防ぐ
- 上からの飛来物や汚れを防ぐ
- 積雪や霜の対策になる
車がない時でも有効性がある折板カーポートのメリットについて解説していきます。
メリット①:直射日光を常に防ぐ
屋根材にはアルミやスチール折板、ポリカーボネイト等が使用されるのが一般的です。
これらの素材は直射日光を遮ってくれるため、夏場の日差しが厳しい季節でも急激な温度上昇を抑えることができます。
また、直射日光だけでなく紫外線も併せて遮ってくれるので、車の車体の色褪せも防いでくれるのです。
しかし、屋根材によって直射日光等の遮断率というのは異なるため、用途に応じて最適なものを選択してください。
メリット②:上からの飛来物や汚れを防ぐ
カーポートを設置した段階から「雨の日に車に乗車する直前まで傘を差さなければいけない」ということが無くなります。
荷物が多くある時や家族でお出かけをする際も、傘などで手が塞がることもないので、ストレスを感じることなく車の乗り降りができるでしょう。
また、枯葉や鳥の糞、その他の飛来物による汚れやキズ等をも防ぐことができます。
洗車したばかりの車がその日に汚れてしまうといった心配もないでしょう。
メリット③:積雪や霜の対策になる
ポリカーボネイト製 | 対風圧, 積雪強度 | 38m/秒, 20cm |
折板カーポート | 対風圧, 積雪強度 | 46m/秒, 50cm |
そのため、工事を実際に行う前に専門の職人にどれくらいのものが必要なのか詳しく聞いておくようにしましょう。
折板カーポートを利用するデメリット
折板カーポートは、車の乗り降りやその他の環境面においてメリットがある一方、以下の4つのデメリットが存在します。
- 圧迫感がある
- 設置状況によって適切なカーポートが異なる
- 積雪・霜対応タイプは採光性が損なわれる
- 結露がでやすい
しかし、上記のデメリットは状況次第によって解決することがよくあるのです。
ここでは、それぞれのデメリットについて解説していきます。
デメリット①:圧迫感がある
カーポートは商品自体が大きいものであるため、そもそものサイズ、面積によっては圧迫感が前面に表れてしまうこともあるでしょう。
敷地が限定されている場合や干渉物がある場合にカーポートを経てると柱がかえって邪魔になってしまい、逆に駐車がしづらくなる場合があります。
デメリット②:設置状況によって適切なカーポートが異なる
カーポートには後方支持タイプの他、両足支柱タイプ、片流れタイプなどがあります。
敷地状況やあなた自身の用途に合ったカーポートを選定しないと、実際に設置をした際に思っていた理想像との乖離があるということが起こってしまうのです。
特に、屋根が低いカーポートを選択したりすると閉塞感が増してしまうことも。
しかし、問題点が閉塞感だけでしたら柱が長いロング柱仕様のものを選ぶことで解決することが多いのです。
ホワイトやシルバー系を選ぶことで、閉塞感なく明るいカーポートを設置できるでしょう。
デメリット③:積雪・霜対応タイプは採光性が弱まる
積雪100cm以上の豪雪・多雪地域に対応できるカーポートはスチール折板製が最も一般的です。
頑丈で耐久性に優れているカーポートですが、採光性が他のカーポートに比べると劣ってしまいます。
そのため、設置状況によっては住んでいるエリアを逆に暗くしてしまうこともあるでしょう。
積雪・霜対応タイプを選択する際は、採光性について事前に検討しておいてください。
デメリット④:結露がでやすい
この耐久性の高い折板カーポートの弱点としては「結露」であり、建物中の窓サッシに付着する水滴のことを指します。
折板カーポートの素材は金属なので、寒ければ寒いほど結露が起きてしまいます。
結露した水滴によって、車が汚れてしまったりするのでカーポートの意味が無くなってしまうこともあるのです。
しかし、この結露は「ぺフ」という素材を使用することによって軽減することができます。
結露を抑制する素材「ぺフ」とは
このペフというのは、結露軽減材のことで結露を軽減してくれる素材です。
ペフは断熱や保温、保冷に優れていて、見た目はスポンジのようなものになっています。
屋根の裏側に貼りつけることでこの結露を軽減してくれるのです。
結露は屋根の内側に水滴がついてしまって、染みになってしまうこともありますが、「ぺフ」を使えばこういった自体も無くせます。
「ぺフ」を利用するリスク
非常に優れた素材のペフですが、同時にデメリットも存在します。
このぺフは年月とともに劣化し剥がれてしまうこともありますので、利用後は定期的なメンテナンスが必要です。
施工場所の環境、風通しなどにもよるんですが、おおよその目安として5年ほどでペフは剥がれてしまいます。
一度剥がれてしまうと屋根をそのままでペフを取り外して、再度新しいペフをとりつけるということができなく、折板屋根ごと張り替える作業が必要です。
その場合、取り替え施工費も発生してしまい、屋根の金額も併せて発生してしまいます。
現状で劣化せずずっと使っていけるペフはありませんが、ペフをつけないと結露が発生しポタポタと水滴が落ちてくる可能性があります。
そのため、豪雪地域なのか敷地状況は問題ないのか、などの事情を考慮した上でカーポートの設置は検討しましょう。
当社が考える「ぺフ」の設置是非について
当社の意見としては、あまり寒くない地域に関してはペフは設置しなくても問題ないかもしれません。
しかし、寒い地域に関してはお客様が必要と思われるか、どんな心配があるかを担当者と打ち合わせして慎重に決める必要があるでしょう。
いずれにせよ、実際のお見積りの際に、ご自宅ではどんなカーポートが良いのかを詳細にお伝えさせて頂きますので、少しでもカーポートに関して分からないことや聞きたいことがある場合はお気軽に当社にお問い合わせください。