こんにちは！
尾張地区を拠点とし、屋根の専門店をしています。
「街の屋根やさん尾張北店」です！

今回は、愛知県一宮市にお住まいのM様より、
棟組み換えの工事をご依頼いただきました。

施工前

＜施工前のお悩み＞
M様邸は築29年の鉄骨住宅。
屋根は和瓦仕様で、以前から「漆喰（しっくい）」の劣化が気になっていたとのことでした。

漆喰とは、瓦の固定や隙間の防水処理のために使用される白い材料で、長年の風雨や紫外線により次第にひび割れや剥がれが生じてしまいます。
実際に現地を確認したところ、棟瓦の下の漆喰が大きく欠け、場所によっては内部の土が露出していました。

この状態を放置すると、
・棟瓦のズレ
・雨水の浸入による屋根下地（木材）の腐食
・台風などで瓦が飛散するリスク
といった深刻な問題に発展する可能性があります。

M様からは「長く安心して暮らせるように、しっかり直したい」とのご要望をいただきました。

施工中

「棟組み換え工事」とは、古い棟瓦を一度すべて撤去し、内部構造（芯木や漆喰）を新しく組み直す工法です。
単なる漆喰補修よりも耐久性が高く、屋根全体の寿命を延ばす効果があります。

今回の工事では、従来の木製垂木（たるき）を樹脂製垂木へと交換しました。
樹脂製垂木は腐食に強く、湿気や雨水による劣化の心配がほとんどありません。
これにより、長期的に安定した棟構造を維持できます。

施工後

＜工事工程＞
① 既存棟瓦の撤去
まずは古い棟瓦を丁寧に取り外します。
瓦の下には古い漆喰と土が詰められており、経年劣化によってボロボロの状態でした。
取り外しの際は、周囲の瓦を傷つけないよう慎重に作業を進めます。

② 古い漆喰・土の除去
内部に残っている土や漆喰をすべて撤去し、下地を清掃。
ここで不十分だと新しい棟がしっかりと固定できないため、下準備が非常に重要です。

③ 新しい垂木の設置
木製から樹脂製垂木に変更。
軽量かつ高耐久のため、強風にも強く、腐食の心配がありません。

④ 棟瓦の復旧・ラバーロック施工
新しい垂木に合わせて棟瓦を積み直し、ラバーロック工法で固定しました。
ラバーロックとは、瓦同士の隙間に専用のシリコン樹脂を充填し、瓦をしっかりと接着する方法です。
これにより、地震や台風などの揺れでも瓦がズレにくくなり、耐風・耐震性が格段に向上します。

⑤ 完成・最終点検
全体の水平・直線を確認し、最終的な見た目や仕上がりをチェック。
美観も良く、強固な棟が完成しました！

＜施工のこだわり＞
今回の最大のポイントは、「耐久性の向上」と「安全性の確保」です。

屋根の最上部は、雨風を最も受けやすい箇所。木材の垂木を使ったままだと、10～15年ほどで再び劣化することがあります。
しかし、樹脂製垂木を使用すれば、半永久的に腐ることなく長期間安心して暮らすことが可能です。

また、棟瓦のラバーロック施工によって、強風時のズレ・落下の心配もなくなりました。
「外観を保ちながら耐久性を高めたい」というお客様の想いを形にできた現場です。

＜担当者からのコメント＞
この度は、弊社「街の屋根やさん尾張北店」へご相談・ご依頼いただき誠にありがとうございました。

今回のM様邸は、見た目には大きな破損がなかったものの、内部の漆喰や垂木がかなり傷んでいる状態でした。
屋根は普段なかなか確認できない部分だからこそ、「定期点検」がとても大切です。
弊社では、ドローンを使った無料屋根点検も実施しております。
「最近、瓦がズレている気がする」「漆喰が黒ずんできた」など、少しでも気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

これからもお客様に寄り添い、地域の皆様に安心して暮らしていただけるよう努めてまいります！
M様、この度はありがとうございました！

弊社では、

点検・見積り無料

写真付きでわかりやすい報告書をお渡し

部分補修から全面リフォームまで対応

といったサービスで、安心・丁寧な屋根メンテナンスをご提供しています。

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