このお宅のスレートですが、近くで見るとこの写真のようにペラペラになって浮いてきているのが分かります。足元がふわふわする感触になるのはこれが理由です。
先ほど書いたとおり、スレートは板状のスレートを重ねてプレスした物です。ですので、中性化などの劣化によってセメントが剥がれてきてしまうとこのような状態になります。
一枚一枚が紙のような薄さになっているため、風などの影響で浮きやすくなってしまっています。
この状態になってしまうとセメントの建築材ではなく、段ボールのような状態になってしまっています。
当然、屋根材としては機能していないため、直すためには葺き替えの工事が必要になります。
ただ、このお家は和瓦とは違って起伏の無い屋根になっているため、この上からそのまま屋根を作る重ね葺きという施工が可能になります。
使う素材などは葺き替えと同じですが、解体を必要としないため、若干費用を落とす事ができます。
重ね葺きはスレートの上からスレートなどを貼り、防水シートを貼った上で工事を行います。
通常の葺きかえ工事はその前に瓦などを取り外し、解体する必要があります。
お家の方はこういった屋根の特徴やメンテナンスの注意などを知らなかったため、屋根の状態には非常に驚かれていました。
このように、お家の知識をきちんと知っておけば、大きな工事になる前にメンテナンスをすることで、お家を長く持たせる事ができます。
ただ、屋根の重ね葺きは大きな工事です。
費用負担も大きいため、お家の方のライフプランときちんと相談の上で対応する事になります。
皆様もお家の特徴や状態を知っておくために、かかりつけの方にきちんと定期的なメンテナンスをしていただきましょう。
もしも現状メンテナンスなどをしていないようでしたら、街の屋根やさん0120-966-902まで是非お問合せください。
【2023.5.1追記】